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創造思考の技術―情報化社会をどう生きるか (講談社現代新書 231)

によって 中山 正和

創造思考の技術―情報化社会をどう生きるか (講談社現代新書 231)の詳細

本のタイトル : 創造思考の技術―情報化社会をどう生きるか (講談社現代新書 231)
作者 : 中山 正和
ISBN-10 : 4061156314
発売日 : 1970/06
カテゴリ : 本
以下は 創造思考の技術―情報化社会をどう生きるか (講談社現代新書 231) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
『創造思考の技術』は、どのようにして身に付ければ良いのだろうか?この本は、私が以前レビューを書いた『「知」の探検学』(川喜田二郎著、講談社現代新書)から狙い買いしたものであるが、まず凄いのは、著者の中山正和さんが大脳生理学などの観点から情報処理の技法について論じていた所にある。事実、日本ではこの本が出てから現在までの間に、パソコンや、携帯電話や、スマートフォン(スマホ)などの情報機器が次々と登場しているが、これらの情報機器から得られる情報の殆どは、この本の表現を借りれば単なる「非論理型線的情報」に過ぎないため、幾ら知識が増えても、余り意味が無いと言える。そこで、著者の中山さんはこの本の中で「まず、何か1冊の本(特に、指導原理となるべき本)を集中的に読むことで、1本の太い論理型線的情報を作ることが必要である」と訴えていたが、この方法は、自分の経験上、パソコンや、携帯電話などを使って情報を得る場合よりも、はるかに効率的であると言える。その上で、関連書籍をベストセラーランキングや、出版年などを問わずに狙い買いした方が「論理型線的情報」自体を繋げる上でも、非常に効果的と言える。もちろん、内容はこれだけでも凄いのだが、それ以上に凄いのは、著者の中山さんが既にフィールドワークの技法として確立していたKJ法を、「NM法」として研究開発の分野などで応用出来るようにアレンジした所にある。そのことを考えると、NM法がKJ法と並ぶ二大ブレインストーミング法としての地位を確立した理由も、はっきりと理解出来るようになると思う。ただ、残念ながら、著者の中山さんは2002年に亡くなってしまったが、中山さんの編み出したNM法は、特に企業や大学の研究開発部門で大いに効果を発揮すると言える。だから、私はこの本を、既にレビューを書いた『発想法(正・続)』(いずれも川喜田二郎著、中公新書刊)や、『「知」の探検学』と共に、どんどん企業や大学に普及させて欲しいと思う。そうなれば、産学連携などの交流も、どんどん進むのではないだろうか。

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